『人は誰しも、全ての者の影なのだ。』
~12月14日生まれの詩人 ポール・エリュアールの言葉
ポール・エリュアールは1895年生まれ、20世紀前半のフランスを代表する詩人。ダダイズムやシュールレアリズム運動の中心に立って、それまでの型を破る斬新な詩を書いた。
政治運動にも関心が深く、第二次大戦前後は、ピカソらとともに共産党の随伴者となって、レジスタンスにも深く関わった。
私生活でも三度の結婚をするなど、自由奔放に生きた。エリュアールの詩には、そうした自身の生き方が強く反映されている。
・・・出典 :フランス文学と詩の世界
ポール・エリュアールの他の言葉
『あの女が落とした扇子を拾え。
どうしたらよいか分からなくても構わないから。』
『本質を語るにはわずかな言葉でいい。それを実現するにはあらゆる言葉が必要だ。』・・・「詩の未来」より
『そして ただ一つの語のちからをかりて
僕は もう一度 人生を始める
僕は 生まれた おまえを知るために
おまえに 名づけるために
自由(リベルテ) と―――。 』・・・「自由(リベルテ)」安藤元雄訳 より
『夜が完全であったことはない
私がいうからにはいつも
わたしが断言するからには
苦しみのはてには開いた窓がある
光にてらされた窓がある
いつもねむらぬ夢があり
満たすべき欲望 満足さすべき餓え
ひろやかな心
さしのべられた手 開かれた手
注意深い目
人生 わかちあうべき人生がある』・・・詩集「不死鳥」より
『ぼくは君を求めて時間を超越し
ぼく自身を超越する』・・・「悲しみの常夜灯」壺齋散人訳より
◆加寿の感想と体験:
20代前半の画学生時代に、シュールレアリズムを学んでいた時期があります。ダダイズムやシュールレアリズム・・芸術運動がもっとも魅力的だった時代のひとつかもしれません。
この機会に、じっくり詩を味わってみましょう♪
●ここまでお読みいただき、ありがとうございます(^-^)/
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