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アーカイブ: 2013年11月

【家族会議の秘訣】4回目は、3回目で設定した「自分もメンバーも、ワクワクして、確実にやる気になる目標」を、どんな“やり方”で実現するのか? そのためのアイデア出しのコツです。 
アイデア出しのコツ

※1回目/2回目/3回目は。こちら↓です。
 1回目 http://kazokukaigi.com/wp/398/
 2回目 http://kazokukaigi.com/wp/420/
 3回目 http://kazokukaigi.com/wp/507/

『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』・・当時84歳の義母が骨折しても入院せず、同居の家族が困り果てたことから始まった家族会議でした。

場づくり、緊張を解く、目的とゴールの共有、現状の確認、目標設定と進み、いよいよ目標を実現するための“やり方”を考えるところまで来ました。遠まわりのようですが、ここまでのステップが大切なのです。

義母の入院中
目標は「義母が安心して入院し、義兄は身の回りのことも町内の役の代行もできるようになり、退院後も母親の世話をして、依存せず支え合って、自立した幸せな人生を送る♡」こと

さらには、「中高年の高齢家族が、誰が生き残っても、健やかに幸せに暮らせるようになる!」ですので、そのためのアイデアを、できるだけ多く出します。

ここで質問です。
大人と子どもの、どちらがアイデア出しが得意でしょうか?

アイデア出し

セミナーなどでこの質問をすると「子ども」というお答えが多いのですが、正解は「大人」なのです。

『アイデアのつくり方』(ジェームス.W.ヤング著)によると、『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない』・・・となると、知識も経験も少ない子どもよりも大人のほうが「既存の要素」を多く持っているため、「新しい組み合わせを見つけ出す」のに有利ということになります。

固まりがちの頭をほぐして、新しい組み合わせを見つけていけば、いいアイデアはドンドン出てくるはずです!

頭を柔らかくするために、アイデア出し段階では批判や分析は不要、突飛で意外なアイデアが妙案になる場合も多いです!

※ご参考に【発想やアイデア出しのコツ】
 ★とにかくたくさん出す   
 ★ブレインストーミングをする
  「批判厳禁~判断・結論を出さない」
  「自由奔放~奇抜な考えを歓迎する」
  「質より量~とにかくたくさん出す」
  「結合改善~アイディアを結合し発展させる」   
 ★「ほかには?ほかは?」と質問する

今回は、日常的なことから始めなくてはならないので、下の図のような基本的なアイデアを出しました。
家族会議~どういうやり方があるか? 対策アイデア出し
↑ 図をクリックすると、大きく見やすくなります。

■今回の秘訣
1.目標が共有化されてから、“やり方”について話し合う。
2.アイデアは、ゼロから考えるのではなく、既存の知識や情報を組み合わせる。
3.アイデア出し段階では批判や分析は不要、できるだけたくさん出す。

目標を実現するためのアイデアが出たところで、家族会議もいよいよクライマックス!次は「決めて、やる」意思決定と行動計画の段階です。
~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!⑤です。

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*注1:会議ファシリテーションについて、詳しくは、こちらでご覧ください。

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一瞬でも《キラリと光るもの》を見出だしたら、それが《本当のその人》の姿です。

・・・相手の中にある力を信じて、認めて、根気よく続けることで、その人の本当の姿が現れてきたという実話です。

キラリと光るもの

連載【中高年家族が元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!】の番外編です。

2013年4月に定年退職して、家事見習い!?中の義兄ですが、軽い発達障害のようです。退職直後には、まともに平仮名も書けず、漢字は自分の名前を書くのがやっとで、手続きのためにハローワークに行っても、一人では書類も書けませんでした。

地元の高校を出てから、自動車部品メーカーを42年間勤め上げました。その間、家のことはすべて義母が行い、家事は何ひとつやりませんでした。

4月に退職してからも、午前中はパジャマのままベッドでテレビを観て過ごし、午後からパチンコに行き、それ以外は、ほとんど何もしないという生活でした。

私たち(義弟である私と、妹である私の妻)が、『高齢(当時87歳)のお母さんがおおごとなのだから、家事くらい覚えなさい』『身体を動かしたほうがいいよ』と、いくら諭そうが説得しようが『(やらなくて)いい!』と反発するばかりでした。

優しく言えばそのときだけいい返事をして1回だけやって、あとはやらないという義兄に、徒労感が強まるばかりで、あきらめかけていました。

日本漢字能力検定

何度かの話し合いのあとで、やっと義兄が取り組んだのが字の勉強。まず平仮名から始めて、片仮名、漢字と勉強していきました。決して自分からやろうとはしないので、こちらから声を掛け、場所と教材を用意し、それを数日間続けると習慣になりました。

漢字の勉強の目標にしたのが、((㈱家族会議で経営する三友学習塾で行なっている)日本漢字能力検定。まずは10級合格を目標にしました。10級は小学校1年生修了程度で、小学校1年の学習漢字を理解し、文や文章の中で使えることが目的です。内容は、漢字の読み・漢字の書取・筆順・画数です。

最初のうちは声を掛けても渋々やっていた義兄ですが、そのうち素直に勉強するようになり、今では声を掛けなくても時間になると(塾の授業前の)教室に来て、一人で勉強をするようになり、無事に検定を受けることができました。

先日結果が発表されましたところ、何と!150点満点の145点で合格!まわりも本人も、大変喜んでいました♪

日本漢字能力検定
日本漢字能力検定 10級合格

・・あきらめずに、コツコツ続けて、本当によかったと思います。『次の目標は9級と8級の同時受験と合格だ』と、本人もその気になっています!

★ここから私が学んだことは、【その人の中に、一瞬でも《キラリと光るもの》を見出だしたら、それが《本当のその人》です。
信じて、根気よく磨き続けると、一瞬だったキラメキが段々に長くなり、その人の本当の姿が現れてきます。】

相手の中にある力を信じて、認めて、根気よく続ける・・・答えはそこにあるようです♡

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*【その人の中に、一瞬でも・・・】の言葉は、Hさんからお聴きし、自分の体験を併せたものです。Hさん、ありがとうございます(^-^)/

~この記事は【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!】の番外編です。(これまでの回へのリンクは、ページの下にあります)

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【家族会議の秘訣】これまでの回は、こちら↓です。
1回目 http://kazokukaigi.com/wp/398/
2回目 http://kazokukaigi.com/wp/420/
3回目 http://kazokukaigi.com/wp/507/
4回目 http://kazokukaigi.com/wp/621/
5回目 http://kazokukaigi.com/wp/659/
6回目 http://kazokukaigi.com/wp/694/
7回目 http://kazokukaigi.com/wp/793/
番外編 http://kazokukaigi.com/wp/569/

【家族会議の秘訣】3回目は、「自分もメンバーも、ワクワクして、確実にやる気になる」ための目標設定のコツです。

2回目は「目的とゴールをはっきりさせる」~「目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる」というお話しでした。
※1回目/2回目をお読みでない方は、先に↓をお読みください。
 1回目 http://kazokukaigi.com/wp/398/
 2回目 http://kazokukaigi.com/wp/420/

『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』・・当時84歳の義母が骨折しても入院せず、同居の家族が困り果てたことから始まった家族会議でした。

最初に目的とゴールをはっきりさせ、次に現状を確認しましたが、次の「目標をはっきりさせる段階」に入るまえに、②でさらっとあつかった「現状の確認」のポイントについてお話しようと思います。

株式会社 家族会議

現状の確認のポイントは、「事実」と「意見」を分けて考えることです。

「事実」とは、だれが見ても変わらない客観的なできごと・状態。
「意見」とは、人によって受取りかたが変わる主観的な主張・考え・心に思うところ。

『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』と思い込んでいる母の言葉をくわしく聞いて、事実と意見に分けます。

事実:息子の世話がある。家事はすべて私がやっている。老人会の会長をやっている。骨折して医者から「入院しなさい」と言われている。
意見:入院するわけにはいかない。息子に家事をさせられない。老人会も息子も私がいないとダメだ。入院すると出て来れなくなる。

現状の確認して、事実と意見に分けて書き出したら、あらためてふすまに貼った目的「そもそも何のために?」とゴール「どうなりたいか?何を得たいか?」を見てから、目標「何を、どこまで、いつまでに?」を決めます。

※ここで整理のため「目的とゴールと目標の違い」を図にしてみました。
目的とゴールと目標の違い

目標をはっきりさせるには、まずは現在の「義母が椅子から落ちて腰の骨を折ったが、『息子の世話や町内の役があるから、入院するわけにはいかない!』と言って、痛さにうなりながらも頑張っている」という状態を反対の言葉にすることから始めます。

⇒すると、「義母が入院して、息子の世話や町内の役も何とかなっている状態」となりますが、これではあまりにも現実的で夢がないので、もうひと手間かけて、より理想に近いワクワクしてしかも具体的な目標にします。

⇒「義母の入院中に、義兄は身の回りのことも町内の役の代行もできるようになり、退院後も母親の世話をして、依存せず支え合って、自立した幸せな人生を送る♡」となりました。

ここで大事なのが、義母の根底にある「私がいなくちゃ!」「私は必要とされている」という「認めて欲しい気持ち」をしっかり満たすことです。そこで『お母さんがいなくっちゃ』『早く元気になってもらわないと困る』という言葉もかけます。

病院,入院,お年寄り,健康

さらには、「中高年の高齢家族が、誰が生き残っても、健やかに幸せに暮らせるようになる!」~この言葉が、のちの家族の結束の一歩目となるのでした!

■今回の秘訣
0.「現状の確認」は、「事実」と「意見」を聞き分ける。
1.目標「理想の状態」を、「口にすると、ワクワクする。力が湧く。心が踊る。」言葉にする。
2.目標「理想の状態」を、「具体的。測定できる。達成可能と信じられる。期日が明確」にする。
※心情的な側面も、現実的な側面も、どちらも大事!
3.目標は「ノルマ」ではなく、自分もメンバーもやる気にさせるための「道具(ツール)」にする。

~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!④】です。

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※【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!】バックナンバーと次号は、こちら↓
1回目 http://kazokukaigi.com/wp/398/
2回目 http://kazokukaigi.com/wp/420/
3回目 http://kazokukaigi.com/wp/507/
4回目 http://kazokukaigi.com/wp/621/

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気温が下がってきて、いよいよ「趣味の干し柿つくり」の時期が来ました!
私は今でこそ干し柿つくりを楽しみにしていますが、元々私は柿が好きではなく、とくに干し柿は苦手でした。。そんな私が、どうして干し柿つくりにはまったのでしょうか?

吊るし柿

我が家とおとなりの家の境界に大きな渋柿の木があり、我が家のベランダまで枝が伸びています。とくに昨年は豊作で、大きな柿の実が数百個なっていました。いざ収穫という時期におとなりのご主人が入院されたため、私が渋柿の木を管理することになりました。

都丸洋服店の柿の木

伸びすぎた枝を落とし、柿の実を収穫したのですが、大量に取れた渋柿をどうしようかということが問題で・・; 焼酎で渋抜きをしたり、料理に使うとか色々試したのですが・・なかなかうまく行かず、山のような柿に途方にくれていました(汗)

都丸洋服店で採った柿

そんななか、生まれて初めて干し柿を作ったところ、差し上げた相手から『おいしい~♪』『こんなにおいしい干し柿は食べたことがない!』と喜ばれて、『世の中に、こんなにも干し柿が好きな人がいるんだ!!』と、ビックリしました!

そして、多くの方によろこばれ感謝されたことがやりがいになり、干し柿つくりにはまってしまい、昨年は250個の干し柿を作って皆さまに差し上げ、完全自家生産を目指して柿の大苗まで買って植えてしまいました\(*´▽`*)/

剥いた柿

今年は、おとなりの柿の木が剪定ミスで10個くらいしかならないので、知人の会社の敷地に生えている渋柿の実を収穫させていただきました。

仕事が一段落して、会合やスカイプ・セッションがない夜は、(本業の講師・プレゼンの参考に)サンデル教授の【ハーバード白熱教室】のDVDを観ながら!?柿の皮を剥いています。

さあ、今年はどんな干し柿ができるでしょうか?どなたに召しあがっていただけるでしょうか? 楽しみです♡

サンデル教授の【白熱教室】

サンデル教授が出てきたところで、【ハーバード白熱教室】に習って、「この体験(『世の中に、こんなにも【干しがき好き】がいるんだ!!』と、ビックリ!!したこと)から何が学べるか?」をご一緒に考えてみましょう。

1.人はそれぞれ好みも考えも価値観も違う。

2.自分の好みや考えや価値観を押し付けるのではなく、相手の好みや考えや価値観を知るのが大切である。

・・・他に何があるでしょうか? 思いついたらコメントでお書きいただけると嬉しいです♡

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●ここまでお読みいただき、ありがとうございます(^-^)/
ここからは「私の」仕事「ファシリテーション」のご案内です。

【会議の進め方・組み立て方(ファシリテーション)1日コース】 ★アイデアが実行され、成果が上がる★
2015年2月14日に「【会議の進め方・組み立て方(ファシリテーション)1日コース】 ★アイデアが実行され、成果が上がる★を開くことになりました。群馬で会議ファシリテーションを学びたい方、面白そうだとお思いの方、お気軽にご参加ください♪

問題解決会議あれこれ各地で行なったファシリテーション・セミナーの様子

★他の催しは、ブログでもご覧になれます。

*会議ファシリテーションについて、詳しくは、こちらでご覧ください。

☆株式会社 家族会議のホームページはこちらです。

●干し柿つくりは、このサイト↓が分かりやすいです!
http://allabout.co.jp/gm/gc/56799/

【家族会議の秘訣】2回目は「目的とゴールをはっきりさせる」~「目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる」というお話しです。
※1回目をお読みでない方は、まず1回目↓をお読みください。
http://kazokukaigi.com/wp/398/

「息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!」・・当時84歳の義母が骨折して痛さにうなりながらも頑張るのに困り果てて、「いったい、どうしたら安心して入院してもらえるだろうね?」と知恵をしぼって始めた家族会議でした。

いきなり本題に入っても「入院なんか、いやだよ!」と、かまえられてしまうので、話しやすい場づくりをしたあと、お茶飲みと世間話しで緊張をほぐしました。

話しやすい場づくりをしたあと、お茶飲み 世間話し 緊張をほぐし

なごんできたところで、いよいよ本題に入ります。
会議の目的「何のためにこの会議をするのか?」と、ゴール「会議をすることによって何を得たいのか?どうなりたいのか?」をはっきりさせ、全員で再確認します。(←ここは大事!)

1.当初の目的は「骨折にもかかわらず入院しない義母の説得」で、ゴールは「入院させる」ことでしたが、それでは義母が納得せず安心もできません。

そこで、少しずつ意識を高めて「目的とゴール」を、バージョンアップしていきます。

2.目的は「骨折しても『息子の世話を焼くために入院できない』という義母を、心身ともに楽にしてあげる」こと、ゴールは「母の仕事を家族で分担し、安心して入院し、骨折を完治させる。さらには、この機会に、義兄も家事を覚えて自立する」になりました。

3.さらに意識を高めると、2.の先の目的として「家族のうち、だれが生き残っても、元気に幸せに暮らせるようになる」こと、ゴールは「そのために、お互いに協力し合いながらも、一人ひとりが自立し、心身ともに健康で豊かな人生を送る」が出ました。

目的 中高年家族 生き残 元気 幸せ 暮らせるうになる」

『独りでも生きていけるようになる』これを壁に貼った紙に大書して、先に進みました。
(図↓は、実際に家族会議の進行に使ったカレンダーの裏紙です。)



会議の目的とゴールをはっきりさせたあとは、現状の確認に入りました。

「母の骨折の状態は、どんなか?」「医者に何を言われたか?」「痛みはどうか?どうすると痛むのか?」「何が心配か?」「入院して不都合と思うことは?」・・・などの質問により義母の口から実際の出来事と思いや願いを聞き分けて、壁に貼った紙に書いていきました。

現状を確認した後、いきなり対策(どうするか、やり方)に入ってしまうことが多いのですが、これだと「すべき」や「ねばならぬ」のベキ論になってしまい、本人の納得も得られず、まわりの熱意にもつながらない場合が多いです。
GROWモデル

そこで、「どうなれたらいいのか」という理想の状態をはっきりさせ、目線を上げます。(③に続きます)

■今回の秘訣
1.目的「そもそも何のために会議をするのか?」をはっきりさせる。

2.ゴール「どうなりたいのか? どうなって欲しいのか?」をイメージする。

3.目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる。

~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!③】です。
http://kazokukaigi.com/wp/507/

バックナンバー【中高年家族が元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!①】は、こちら↓から
http://kazokukaigi.com/wp/398/

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