「ファシリテーションとは、容易にすること・促進すること。身近の人々との関係から、国家間の交渉まで、人生と社会のさまざまな局面に役立ちます!」
【ファシリテーション~実践と学びの日々】3回目は、「ファシリテーションとは何か? 何に役立つのか?」です。
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1回目 http://kazokukaigi.com/wp/714/
2回目 http://kazokukaigi.com/wp/816/
■ファシリテーションとは?
1回目では、【ファシリテーションとは、広くは「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」、狭くは「会議を円滑に行なう方法」です。】と書きましたが、もう少し詳しく触れてみましょう。
ファシリテーション(facilitation)の元になる言葉ファシリテート(facilitate)は「容易にする」「促進する」「助長する」といった意味をもち、そこから、さまざまな意味と可能性が広がってきました。
ファシリテーションとは、
●人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。
●グループ活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行うこと。
●グループの可能性を最大限に活かす力。
●その場におこる様々なことがらをとらえ、個人やグループが何らかの気づきを得ることを助け促進すること。
●会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促し、話の流れを整理し、参加者の認識の一致を確認し、合意形成や相互理解をサポートして、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称。
●コミュニケーションの場においては、参加の場を作り、その場を動かす技法。
●「三人寄って」「文殊の智恵」を出すことを促進すること。~複数の人が集まる「場」において、集まった人の総和以上の「何か」が生み出されるように働きかけること。
イメージできたでしょうか? 個人でなく、組織やグループに関わることだということが分かりますね。
ファシリテーションそのものは意外と古く、1960年代~70年代にかけて、教育やビジネスの分野でグループによる学習や会議を効率的に運営する手法としてアメリカで開発され、応用されてきました。
21世紀に入り、社会や経済のの変化がいよいよ激しくなり、企業の変革や新たなビジネスの創造が求められる時代になって、世界的にファシリテーションという言葉が一般的となり、注目されるようになってきたのです。
■ファシリテータ(ー)とは?
ファシリテーションをする人のことをファシリテータ(ー)と言います。日本語にすると会議促進役、一般的には進行役になるのでしょうが、議長や司会とは違います。
さらに大きく違うのが、「トップダウン」「指示命令」「俺について来い!」型のリーダーや、決まった答えを教えるティーチャー(教師)です。
▼リーダー:「統率する」「先頭に立つ」「説得して引っ張っていく」「決断する」
▼ティーチャー:「教える」「指導する」「答えを与える」「助言する」
●ファシリテータ:「支援する」「促進する」「中立・対等な立場」「プロセスを大切にする」「参加のしやすい場を創る」「個々の力を引き出しあう手助けをする」「全体のゴールに向かう」
(※近頃では、指示命令型のリーダーと区別して、ファシリテータ型リーダーという言い方もするようになりました。)
私自身の事例ですが、数年前に10代から70代までの生徒さん20~30人の就職支援クラスを、5校で受け持ったことがあります(上↑の写真)。
年代も性別も学歴も職歴も入校の動機も違う人々に対し、どうやったら目的(半年後に就職できるようにする)を達成することができるでしょうか?上から押し付けても反発されるだけですし、個々の答えもそれぞれ違います。
そこで行なったのがファシリテーションによる授業でした。「教えない」「グループでのディスカッション中心」「自分たちの中から答えを見つける」「多様性からの相乗効果」によってすばらしい成果が上がりました!
それらのエピソードも、具体的なファシリテーションのやり方も、これから書いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
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アーカイブ: 2014年2月3日
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