【家族会議の秘訣】3回目は、「自分もメンバーも、ワクワクして、確実にやる気になる」ための目標設定のコツです。
2回目は「目的とゴールをはっきりさせる」~「目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる」というお話しでした。
※1回目/2回目をお読みでない方は、先に↓をお読みください。
1回目 http://kazokukaigi.com/wp/398/
2回目 http://kazokukaigi.com/wp/420/
『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』・・当時84歳の義母が骨折しても入院せず、同居の家族が困り果てたことから始まった家族会議でした。
最初に目的とゴールをはっきりさせ、次に現状を確認しましたが、次の「目標をはっきりさせる段階」に入るまえに、②でさらっとあつかった「現状の確認」のポイントについてお話しようと思います。
現状の確認のポイントは、「事実」と「意見」を分けて考えることです。
「事実」とは、だれが見ても変わらない客観的なできごと・状態。
「意見」とは、人によって受取りかたが変わる主観的な主張・考え・心に思うところ。
『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』と思い込んでいる母の言葉をくわしく聞いて、事実と意見に分けます。
事実:息子の世話がある。家事はすべて私がやっている。老人会の会長をやっている。骨折して医者から「入院しなさい」と言われている。
意見:入院するわけにはいかない。息子に家事をさせられない。老人会も息子も私がいないとダメだ。入院すると出て来れなくなる。
現状の確認して、事実と意見に分けて書き出したら、あらためてふすまに貼った目的「そもそも何のために?」とゴール「どうなりたいか?何を得たいか?」を見てから、目標「何を、どこまで、いつまでに?」を決めます。
※ここで整理のため「目的とゴールと目標の違い」を図にしてみました。
目標をはっきりさせるには、まずは現在の「義母が椅子から落ちて腰の骨を折ったが、『息子の世話や町内の役があるから、入院するわけにはいかない!』と言って、痛さにうなりながらも頑張っている」という状態を反対の言葉にすることから始めます。
⇒すると、「義母が入院して、息子の世話や町内の役も何とかなっている状態」となりますが、これではあまりにも現実的で夢がないので、もうひと手間かけて、より理想に近いワクワクしてしかも具体的な目標にします。
⇒「義母の入院中に、義兄は身の回りのことも町内の役の代行もできるようになり、退院後も母親の世話をして、依存せず支え合って、自立した幸せな人生を送る♡」となりました。
ここで大事なのが、義母の根底にある「私がいなくちゃ!」「私は必要とされている」という「認めて欲しい気持ち」をしっかり満たすことです。そこで『お母さんがいなくっちゃ』『早く元気になってもらわないと困る』という言葉もかけます。
さらには、「中高年の高齢家族が、誰が生き残っても、健やかに幸せに暮らせるようになる!」~この言葉が、のちの家族の結束の一歩目となるのでした!
■今回の秘訣
0.「現状の確認」は、「事実」と「意見」を聞き分ける。
1.目標「理想の状態」を、「口にすると、ワクワクする。力が湧く。心が踊る。」言葉にする。
2.目標「理想の状態」を、「具体的。測定できる。達成可能と信じられる。期日が明確」にする。
※心情的な側面も、現実的な側面も、どちらも大事!
3.目標は「ノルマ」ではなく、自分もメンバーもやる気にさせるための「道具(ツール)」にする。
~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!④】です。
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1回目 http://kazokukaigi.com/wp/398/
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アーカイブ: 2013年11月19日
カテゴリ:こうすると上手くいく!家族会議のコツ
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