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カテゴリー: ファシリテーションの技と心

NEWS!
●公開講座【会議ファシリテーション入門①】を4月20日(日)13:30~16:30に高崎総合福祉センターにて実施決定です。
●公開講座【会議ファシリテーション入門②】を5月25日(日)13:30~16:30に群馬県公社総合ビルにて実施決定です。
●6月以降も、前橋、高崎、他で毎月実施予定です。ご期待ください!
※内容等の詳細は決まり次第お知らせします。

会議ファシリテーション

ファシリテーションを学び、活用し、広めようという気運が、群馬県でも高まっています。

2005年に前橋の群馬県公社総合ビルにて【会議上手になるためのファシリテーション講座】を自社開催したのを皮切りに、高崎にて日本ファシリテーション協会の基礎講座と東京支部定例会を2回ずつ招致させていただきました。その成果か、ここ数年、ファシリテーション研修、会議ファシリテーション講座のご依頼や引き合いを、たくさんいただいております。

主な事例として、
1.2012年の7月に高崎の一部上場企業様の研究所にて、75名のメンバーに対しての【会議ファシリテーション1日研修】を行ない、その後のプロジェクト進行に活用していただきました。

2.2013年の2月と7月に□□市社会福祉協議会様の【会議ファシリテーション4時間研修】を、2日x2回に分けて行ない、その後も実務に活かしていただいてます。

3.とくに地元の産業カウンセラーの皆さまからのご要望が多く、定期的にファシリテーション勉強会を行なう計画が進んでおります。

コミュニティワーク・ファシリテーション研修 前橋市総合福祉会館 進行役 株式会社 家族会議 取締役副社長 加寿 明(かず あきら)

現在進行中の計画は、
1.㈱家族会議の独自プラン
・群馬県内における定期的なファシリテーション勉強会/セミナー等の開催
●公開講座【会議ファシリテーション入門①】を4月20日(日)13:30~16:30に高崎総合福祉センターにて実施決定です。
●公開講座【会議ファシリテーション入門②③】を5月18日と25日(日)13:30~16:30に群馬県公社総合ビルにて実施決定です。
●6月以降も、前橋、高崎、他で毎月実施予定です。ご期待ください!
・その他(皆さまからのご希望によります)

2.FAJ(日本ファシリテーション協会)関連
・群馬サロン立ち上げの可能性を探っています。
・来年3月に計画している高崎での「プチイベント」
(東京支部定例会は高崎にて2度開催)
・ファシリテーション基礎講座(今まで高崎で2回開催)

機は熟してきました!
群馬県で、ファシリテーションを学び、活用し、広めましょう!

アジェンダとグランドルール

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☆会議ファシリテーションについて、詳しくは、こちら↓でご覧ください。
http://bit.ly/GMGq4x

☆株式会社 家族会議のホームページはこちら↓です。
http://kazokukaigi.com/

今日から私は【生活ファシリテータ】を名乗り実践することを宣言します!

さて、【生活ファシリテータ】とは何でしょう?

ファシリテータには、会議ファシリテータ、研修ファシリテータ、まち作りファシリテータとか色々あり、分野も「組織系」「社会系」「人間系」がありますが、実は、【生活ファシリテータ】は私が新しく創った言葉なのです。

では、【生活ファシリテータ】とは何かを、言葉の意味から考えて見ましょう。

【生活(せいかつ)とは】生きながらえて活動すること。世の中で暮らすこと。収入を得て暮らすこと。

【ファシリテータ】とは、広い意味では「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をする人」です。

【生活ファシリテータ】とは、「人々の活動(生活)が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をする人」になります。

衣食住・子孫・労働

上の【人々の活動(生活)】とは具体的には、

・生きながらえるために行う様々な活動(食べること、着ること、住まうこと)
・子孫を残すための活動(恋愛、結婚、出産、子育て、扶養)
・貨幣を得る仕事(労働)をして、家計を成り立たせる活動。

・身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション、レジャーなどの活動。
・人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出す活動。

・世界を解釈し、表現する活動(哲学、宗教、芸術、祭り・イベント・年中行事など)
・国家の発展、個人の人権・自由の保障、居住の快適さを求める活動。

などが考えらます。

【生活】とは、かなり幅が広い言葉ですね!

今回私が【生活ファシリテータ宣言】をしようと思ったキッカケは、貨幣を得る仕事(労働)をしてきた時間を指折り数えてみたことです。美術から始まり、印刷・デザイン、広告・イベントなど「モノを作って、何かを伝える」仕事に28年、「モノを介さず、何かを伝える」仕事に15年間携わって参りました。

加寿履歴

シニア年齢に入り、人生の集大成に向かう時期に、そろそろ「貨幣を得る仕事/ビジネスの世界」から自由になって、生身の等身大の自分が、「生きる」上で関心のあることに焦点を当てていこうと思ったのです。

そのとき頭に浮かんだ言葉が「生活」です。「生活に根ざしたコーチ・ファシリテータになろう!」と決意しました。

そして、生き延びるためにあまり必要ではないような行為・要素、例えば「極端に贅沢な行為」などは「生活」とは呼ばれないので、それ(一攫千金、セレブ生活、)は外そうと思いました。

◆そうは言っても【会議ファシリテーション】に特化した公開セミナーも行なっております。
・自分たちの会議を活性化したい方
・ファシリテーションを体験したい・学びたい・身に付けたい方
・人間関係も業務効率も向上したい方
ぜひお声掛けください!
ご連絡・お問い合わせこちらからお願いいたします。

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●●ここからは「会議の進め方/ファシリテーション」のご案内です。

話しやすく成果が上がる会議の進め方(ファシリテーション)を身につける会 には、どなたでも参加できますので、ぜひ【会議のコツ】ファシリテーションを身に付けていただきたいと思います。

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問題解決会議あれこれ各地で行なったファシリテーション・セミナーの様子

●今後の催しは、ホームページブログでもご覧になれます。

*会議ファシリテーションについて、詳しくは、こちらでご覧ください。

●株式会社 家族会議のホームページはこちらです。
(〒371-0021 群馬県前橋市住吉町1-1-10
Tel:027-231-0052 Fax:027-231-0050)

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『第27回 サラリーマン川柳コンクール』の入選作品が発表されました。ユーモアを交えながら現状を嘆く作品も目立っています。

「意見出せ 出したら指示が倍返し」(理不尽な上司)

会議で上司に「自由に意見を出してくれ」と言われて、その気になって意見を出したら、上司は不機嫌な顔をして握りつぶし、翌日から理不尽な指示命令の山・・これって、よくあることですね(汗)

こんな会議では、部下は死んだフリして、何も意見は言いません。【物言えば唇寒し秋の風】【口は災いのもと】になってしまいます。

ワンマン会議

こんな上司には、ぜひファシリテーションを身につけて欲しいです。

ファシリテーションとは、「会議を円滑に行なう方法」でもあります。
会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促し、話の流れを整理し、参加者の認識の一致を確認し、合意形成や相互理解をサポートして、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称です。

詳しくは、ファシリテーションとは何か? 何に役立つのか? 【ファシリテーション~実践と学びの日々】③でどうぞ!
http://kazokukaigi.com/wp/885/

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【ファシリテーション~実践と学びの日々】⑤は、「市民参加を進める」がテーマです。

 大雪が降った後の近所での出来事です。あまりの雪の多さに、最初の内は行政主体の重機による除雪に期待し、待てど来ない除雪車に不満や不安の声も出ていました。

 1日経ち、2日経つうちに、誰からともなく「自分たちでやらなくちゃ」「こういうときはお互い様」の声が起こって、地域の人々が三々五々と集まって、声を掛け合いながらなごやかに雪かきをするようになりました。

町内で雪かき

 みんなで、こつこつと雪かきをするうちに、「重機が入らにゃ無理」「人力では不可能」と思われていた雪かきが、いつの間にかできていました!

雪かき前後

 ファシリテーションとは、広い意味では「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」です。

 「トップダウン」「指示命令」「俺について来い!」型のリーダーや、やり方を教えるティーチャー(教師)がいなくても、雪が降り始めた日から率先して黙々と雪かきをしていた人々や、自分の家への通路だけではなく近所の家の前や道路まで除雪していた人々、声を掛け合い道具を貸し合っていた人々が、自然発生的な無意識のファシリテーションをしていたのかもしれませんね。

 ファシリテータをしてありがちなのは、「自分が仕切らなくちゃ!」「自分で答えを出さなきゃ!」と力んで場を支配しようとすることです。すると、必ずのようにメンバーから「あんたがやれば」と反発をかったり、「関係ないや」とやる気をそいだりします。

 「空気のような存在が、理想のファシリテータ」と言う人もいるくらいです。

空気

 だいぶ前置きが長くなったですが、そろそろ本題の【市民参加を進めるファシリテーション】に入ります。イメージしやすいように、ファシリテータ仲間が行なったある地域の自治会での「地域の人々を元気にし、地域活動をパワーアップする会」の事例からポイントをご紹介します。

・一方的な講演会ではなく、参加者が知り合ったり、話し合ったりする時間もある「参加型」にする。
・参加型の場合は、会場はできるだけゆったりと空間を取り、椅子や机が自由にレイアウトできるようにする。
・参加型に慣れない人が多いので、プログラムは詰め込まないようにし、ひとつのワークにたっぷり時間を取る。
・同じ地区でも意外と話したことがない人が多いので、まずは「知り合う」ことから始め、次に「話し合う」ようにする。

・導入では講師紹介を親しみやすくし、地元ネタや最新の話題などを使って共感を持ってもらい、緊張を和らげる。
・アイスブレーク(緊張をほぐす簡単なワーク)を兼ねて自己紹介ゲームから始める。
・自己紹介の内容は指定したほうが話しやすい。例えば「①名前・住まい、②今の気持ち、③最近はまっていること、④この会に期待すること」を紙に書いてから話す。

・「手をあげる」「席替え・移動・交代する」「歩きながら出会った相手と話す」など、動きを入れる。
・まずはファシリテータがやって見せてから、参加者にやってもらう。
・一人で書き、二人で話し合い、参加者が慣れてきたところで、グループの話し合いに入る。(△いきなりグループだと話しにくい)

宮城町公民館

・話しやすいテーマから始めて、場が温まったら本題に入る。
・「不満や要望」は脇に置いて、「自分たちにできること」を話し合ってもらう。(「なぜできない!」ではなく「どうやったらできるだろう?」)
・グループでの話し合いが終わったら、全体で共有する。(例えば、各グループの希望者に発表してもらう)

 ここまでで参加者の話し合いは終わり、ファシリテータからメッセージを伝えます。
「地域活動の核はコミュニケーションです。お互いにお声を掛けることから始めましょう」
「地域を自分の家と考えて、住みよくするためにじぶんのできることからやりましょう」

 これは【市民参加を進めるファシリテーション】のひとつの例です。また、上の写真は私がファシリテータをした地元の中山間地の公民館での参加型セミナーです。話を聞くだけと思って参加した方々が、たいていの場合は、たくさん話せたことで満足し、お互いに知り合えたことを喜んでくれます。(中には「何十年も自治会で一緒だが、こんなに話したことはなかった」という方もいらっしゃいます。)

 雪かきの例もそうですが、今、地域の力を活かすことが注目されています。地域の力とは、人と人とのつながりの力だと思います。まず、お互いが知り合い、集い語り合い、コミュニケーションをすることが大切です。そのためには、ファシリテーションが有効です。

※参考書籍「ファシリテーション 実践から学ぶスキルとこころ」鈴木まり子・他著

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ファシリテーションは地域経済活性化に役立ちます!(キッパリ!!)さらに、地域経済活性化の切り札になります!
(ファシリテーションとは、広くは「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」、狭くは「会議を円滑に行なう方法」です。)

2月5日に地域経済活性化セミナーに参加しました。 http://on.fb.me/1gLZcKr
そこであらためて痛感したのは、ファシリテーションは地域経済活性化にとっても役立つということでした!ファシリテータを職とするものとしては、「やる気とガッツで」(山本龍前橋市長談)トコトン働かなくちゃと決意しました!

地域経済活性化セミナー

具体的に、「ファシリテーションは地域経済活性化に何が役立つか?」を、地域経済活性化セミナーでの二場邦彦氏の講演と資料、山本龍前橋市長との対談で話された内容から書き出してみたところ、下記の項目の会議や交流の「話し合いの場づくりと促進」に役に立つとあらためて確認しました。

できることがたくさんあるので、地域に根ざしたファシリテータを目指す自分としては、がんばらなくちゃ!
※ファシリテータとしての可能な項目をすべて書き出しましたので、・は読み飛ばしていただいて結構です。
※ファシリテータは、下記の項目それぞれの専門家ではなく、話し合いを舵取りして促進していく役目です。

・地域での仕組みづくりに向けて(の話し合いと合意形成に)役立つ。
・文化性や普遍的な価値観に基づく「信頼の形成」つくりに役立つ。
・トップ集団による協調体制つくりに役立つ。
・イノベーションによる新市場創出のアイデア出しに役立つ。
・人口減少と高齢化の進行に歯止めをかけるのに役立つ。

・国際性に乏しい日本人が、外国人労働者を受け入れる際の、意識改革に役立つ。
・離職率を提言するための意識付けに役立つ。
・さまざまな利害の対立からの、議論による合意作りに役立つ。
・地域企業が「企業の目的」を自覚し、ニーズの実現を追及するために役立つ。
・事実の基づいて組織が集団的に学習し、自律的に問題を解決し自己革新するために役立つ。

・経営理念の、経営者と従業員、さらにはステークホルダー、地域との共有に役立つ。
・職場での支持的関係の成立(情報共有、自由な討論、相互支援)に役立つ。
・他の職場との交流(情報共有、意見交換)に役立つ。
・上司との信頼関係の醸成に役立つ。
・日々に自己変革を積み上げる組織つくりに役立つ。

・売り手ではなく、利用者・生活者の感覚で、ニーズを把握し、実現を追及することに役立つ。
・機能(性能)的な価値から、感性的な価値(意味的・情緒的価値、利用者の満足感)への移行に役立つ。
・1つの目標に向けて、異なる分野の優れた能力を持つ者がオープンな参加の下に対等に協力し合うのに役立つ。
・皆が力を合わせて、うまく行かせることを黒子的に支えることに役立つ。
・地域にある経営資源(特に「人」)を育成・強化することに役立つ。

・企業の自発性の喚起と支援に役立つ。
・産業関係者の交流や情報交換の場づくりに役立つ。
・開かれた講演や経験交流の場づくりに役立つ。
・プラットフォームを置き、機能させる仕組みづくりに役立つ。
・やる気とガッツのある人材を育てることに役立つ。
・若者や従業員に目的意識(何をやって良いか?)を持たせる際に役立つ。
・世代間交流や、社会人と学生との交流などで、情報交換と人的資源(経験、知識、技術等)の促進に役立つ。

ガッツとやる気で会社改革

だいぶ多くなってしまいましたが、ビビッとくる項目が一つでもあればうれしいです♪

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「ファシリテーションとは、容易にすること・促進すること。身近の人々との関係から、国家間の交渉まで、人生と社会のさまざまな局面に役立ちます!」

【ファシリテーション~実践と学びの日々】3回目は、「ファシリテーションとは何か? 何に役立つのか?」です。
※【ファシリテーション~実践と学びの日々】バックナンバーはこちら↓からどうぞ。
1回目 http://kazokukaigi.com/wp/714/
2回目 http://kazokukaigi.com/wp/816/

ファシリテーション 研修 群馬県 前橋市 株式会社 家族会議

■ファシリテーションとは?
1回目では、【ファシリテーションとは、広くは「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」、狭くは「会議を円滑に行なう方法」です。】と書きましたが、もう少し詳しく触れてみましょう。

ファシリテーション(facilitation)の元になる言葉ファシリテート(facilitate)は「容易にする」「促進する」「助長する」といった意味をもち、そこから、さまざまな意味と可能性が広がってきました。

ファシリテーションとは、
●人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。
●グループ活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行うこと。
●グループの可能性を最大限に活かす力。

●その場におこる様々なことがらをとらえ、個人やグループが何らかの気づきを得ることを助け促進すること。
●会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促し、話の流れを整理し、参加者の認識の一致を確認し、合意形成や相互理解をサポートして、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称。

●コミュニケーションの場においては、参加の場を作り、その場を動かす技法。
●「三人寄って」「文殊の智恵」を出すことを促進すること。~複数の人が集まる「場」において、集まった人の総和以上の「何か」が生み出されるように働きかけること。

会議ファシリテーション三態

イメージできたでしょうか? 個人でなく、組織やグループに関わることだということが分かりますね。

ファシリテーションそのものは意外と古く、1960年代~70年代にかけて、教育やビジネスの分野でグループによる学習や会議を効率的に運営する手法としてアメリカで開発され、応用されてきました。

21世紀に入り、社会や経済のの変化がいよいよ激しくなり、企業の変革や新たなビジネスの創造が求められる時代になって、世界的にファシリテーションという言葉が一般的となり、注目されるようになってきたのです。

■ファシリテータ(ー)とは?
ファシリテーションをする人のことをファシリテータ(ー)と言います。日本語にすると会議促進役、一般的には進行役になるのでしょうが、議長や司会とは違います。

さらに大きく違うのが、「トップダウン」「指示命令」「俺について来い!」型のリーダーや、決まった答えを教えるティーチャー(教師)です。

▼リーダー:「統率する」「先頭に立つ」「説得して引っ張っていく」「決断する」

▼ティーチャー:「教える」「指導する」「答えを与える」「助言する」

●ファシリテータ:「支援する」「促進する」「中立・対等な立場」「プロセスを大切にする」「参加のしやすい場を創る」「個々の力を引き出しあう手助けをする」「全体のゴールに向かう」
(※近頃では、指示命令型のリーダーと区別して、ファシリテータ型リーダーという言い方もするようになりました。)

就職支援校三校

私自身の事例ですが、数年前に10代から70代までの生徒さん20~30人の就職支援クラスを、5校で受け持ったことがあります(上↑の写真)。

年代も性別も学歴も職歴も入校の動機も違う人々に対し、どうやったら目的(半年後に就職できるようにする)を達成することができるでしょうか?上から押し付けても反発されるだけですし、個々の答えもそれぞれ違います。

そこで行なったのがファシリテーションによる授業でした。「教えない」「グループでのディスカッション中心」「自分たちの中から答えを見つける」「多様性からの相乗効果」によってすばらしい成果が上がりました!

それらのエピソードも、具体的なファシリテーションのやり方も、これから書いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

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「初めて日本の歴史が【会議】で動いたのが、清須会議であった。」
「清須会議の決め手は、【志しの大きさ】と【視点の高さ】だった。」

【ファシリテーション~実践と学びの日々】2回目は、「清須会議から学ぶ」です。

※「清須会議」とは2013年11月9日公開の映画で、原作小説も出ています。

清須会議

※歴史上の清須会議(きよすかいぎ:清洲会議とも表記)は、今から432年前、安土桃山時代の1582年7月16日に、尾張国清洲城(愛知県清須市)で開かれた会議です。

織田信長が本能寺の変で亡きあと、織田家後継者および遺領の配分を決定することを目的に開催されました。

織田家家臣の柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人が集まり、前田玄以の会議進行のもとに、会議が行なわれました。

映画のうたい文句は【今、日本史上初めて、会議で歴史が動く!!!】です。

会議のファシリテータ(進行・促進役)でもある私は、本業的な興味を持って映画に行きましたが、映画そのものも面白かったし、色々と考えさせられました。

清須会議出席者

さて、「清須会議から学ぶファシリテーション」について考える前に、「会議」とは何か?を調べてみましょう。

辞書によると「会議とは、 関係者が集まって相談をし、物事を決定すること。また、その集まり。」です。

そして、「ファシリテーション」とは、広くは「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」、狭くは「会議を円滑に行なう方法」です。

清須会議においては、虚虚実実の駆け引きが会議の前後で行なわれ、取り仕切り役の前田玄以(原作では丹羽長秀が議長役)はいるが、根回しをして、実際の会議の時間外にかなりの部分が決まってる状態で、一見するとファシリテーションが意識されてるようには見えませんでした。

そこで、2つの面から見直してみました。
1.狭い意味の「会議を円滑に行なう方法」から見ると、「まず会議の必要があって、目的とゴールと議題が定まっていて、参加者を選んで、会議の日程・場所とルールを決め、役割りをもって進行し、結論を出し、記録をとって、決まったことを実行する。」という大筋は、まさしく会議ファシリテーションの基本です。

2.広い意味の「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」の面はどうでしょうか?

小説を読み、映画を観て感じた最大の気づきは、「清須会議の決め手は、【志しの大きさ】と【視点の高さ】だった。」ことでした。

日和見的で損得で動く池田恒興、目先の感情とお市の方への恋慕で動く柴田勝家、冷静に客観的に物事を観て大局を判断する丹羽長秀、「天下統一して戦のない世の中を実現すること」を目的とする羽柴秀吉。4人の【志し】と【視点】の差が、会議を制したと思います。(~あくまでも映画と小説からの主観的な感想です。)

柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人
図にするとこんな風↑になるのではないでしょうか? 通称「太閤さんのお城」とも呼ばれている大阪城に例えました。高いところに視点をもつほど、広く遠くが見渡せます。

■今回、清須会議から学んだことは、
1.会議進行のスキルや形式も大事だが、もっとも重要なのは【会議の目的とゴール】(何のためにその会議を行い、自分が、自分の周りが、さらには民が、国がどうなったらいいのか)です。そして【志しの大きさ】と【視点の高さ】から、もっとも説得力のある目的とゴールを示したのが秀吉でした。

2.当事者はもちろん、下級武士から庶民から女性たちまで、万遍なくきめ細かくコミュニケーションをとる・・それでいて目的のためには手段を選ばない秀吉(とその妻 寧)の姿がとても印象に残りました。

「戦のない世の中を実現する」ことは「人々の活動が円滑に行われるように、支援をする」ことに連なるのではないでしょうか? 映画と小説の印象によると、【究極のファシリテータ】は秀吉だったのかも知れません!

清須会議 秀吉と寧

●いよいよ次回から本格的にファシリテーションについて書かせていただきます。3回目の予定は基本にかえって、「ファシリテーションとは何か? 何に役立つのか?」の予定です。ご期待ください♪

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【ファシリテーション~実践と学びの日々】1回目はこちら↓からご覧ください。
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【ファシリテーション~実践と学びの日々】3回目はこちら↓からご覧ください。
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「人生十年分割論」の新たな十年。「組織」から「社会へ!

【ファシリテーションが人・組織・社会を変える】
人生分割論※1.による新しい10年のスタートです!

過去の10年間は、組織と個人に対するコーチングや参加型研修のファシリテータ(進行・促進役)を主にして来ました。新しい10年は、より「社会と人間」※2.にかかわる方向を目指します!

※註1. 「人生分割論」とは、群馬県太田市の起業家育成塾ゼロポイント小林英一代表が提唱される「自分の人生を十年ごとに区切って計画的に生きる」という考え方です。
ちなみに小林代表の場合は、①サラリーマンの十年、②フリーターの十年、③町工場のオーナーの十年、④国際的な企業のゼネラル・マネージャーの十年、⑤65歳でリタイアされての、庭仕事と地域貢献の十年という生き方をされています。

【起業家育成の原点 議論塾 ゼロポイント】
↑小林英一代表のご著書【ー起業家育成の原点 議論塾 ゼロポイント】(amazonにはありません)

◇出展「ファシリテーションが人・組織・社会を変える」~特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会WEBサイトより抜粋

※註2. 『ファシリテーションの応用分野は、大きく「組織系」「社会系」「人間系」の三つに分かれます。
・組織系とは、チーム活動の中での問題解決や組織活性化などに用いられます。
・社会系とは、まちづくり、コミュニティ、NPOなど、社会的な合意形成が必要となる場面で用いられます。
・人間系とは、人間教育、社会教育など広範囲の分野を含み、ファシリテーターは内面的なプロセスに関わり、様々な学習のお手伝いをします。企業では、参加型研修やキャリアデザインなどに用いられます。』

●もちろん「組織系」も大切に続けていきますが、同時に「社会系」「人間系」も目指します!
将来は、名付けて【生活・人生系ファシリテーター】になりたいです♪

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話しやすく成果が上がる会議の進め方(ファシリテーション)を身につける会 には、どなたでも参加できますので、ぜひ【会議のコツ】ファシリテーションを身に付けていただきたいと思います。

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問題解決会議あれこれ各地で行なったファシリテーション・セミナーの様子

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「いつでも、どこでもファシリテーター!」の心で、プチ同窓会を価値あるものにしよう!という思いと、その結果です。(※ここでのファシリテーターとは、話し合いを円滑に行かせ、実のある時間にする役割り)

松の内も明けた夜に、高校2年生のときの同級生と男三人で会うことになりました。4年半ぶりになります。 いつもですと、愚痴と弱音と、病気の話しと、将来の不安への慰め合いで終わることになりがちです。。

今回は久しぶりですし、さりげなくファシリテートをして、実のある時間にしたいと思いました。 イメージは「夢と幸を運ぶ七福神の集まり♡」
七福神

まずは、事前にアジェンダ(会議の議題や時間配分、役割などを簡単にまとめた会議進行表)を書いてみます。 アジェンダは会合の目的(なんのために?)と、ゴール(何を得たいか?)を明確にするようにします。

【プチ同窓会アジェンダ】
会合名:プチ同窓会
会合の目的とゴール:
1.久しぶりに会って旧交を温める。
2.これからの人生をより豊かで実りあるものにするための話し合いをする。
3.全員がより元気に生きる希望を持ち、(必要なら)協力関係も強まる。
参加者名:S君、H君、加寿。
会合時間:18:00~20:00
場所:とりあえず吾平 群馬前橋岩神店

進行予定:
0.着席、挨拶、注文、乾杯
1.チェックイン「年末年始をどう過ごしたか」(または、最近はまっていること)
2.本題①:「高校卒業から今までの出来事を、かいつまんで話す」(一人15分)
※グランドルール「時間を決めて順に話す。共感をもってしっかり聴く。(自分のことや質問は後でする)」
3.本題②:「これからの生き方。やりたいこと、やること。」(一人5分+フィードバック5分)
※グランドルール「時間を決めて順に話す。共感をもってしっかり聴く。聴いた後で思ったことを伝える。」
4.決定事項(次回、協力、情報など)
5.チェックアウト「会全体の感想、気づき、約束など」~解散

配布資料:名刺など

※写真は過去の研修でのアジェンダとグランドルールの例です。
アジェンダとグランドルール

・・・で結果はどうなったでしょう?

4年半ぶりに会った二人は、その間にそれぞれ大病を患い、今は治療と趣味の生活・・予想通りの「愚痴と弱音と、病気の話しと、将来の不安」という展開になりましたが、ここで流されてはファシリテーターの名折れと、後半立て直しました。 今回も学びの多い時間でした。次のチャンスもメゲずに頑張ろう!!

※写真は、プチ同窓会の宴の跡
プチ同窓会の宴の跡

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正直に言います! 私は会議進行(ファシリテーション)を仕事としていますが、ファシリテーションは日進月歩・・100%理解し切っているとは言えません。

そこで、今年の年頭に決意しました。
「1からファシリテーションを学び直そう!」
そして「トコトン実践しよう!」と(`ω´)キリッ

これから、あらためてファシリテーションの理論やスキルを学び直し、あらゆる機会に実践することを誓います。そして、そこで得た成果を皆さまと共有したいと思います。どうぞよろしくお願いします<(_”_)>

会議の色々

ファシリテーションとは、広くは「人々の活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援をすること」、狭くは「会議を円滑に行なう方法」です。

◇このブログ 【ファシリテーション~実践と学びの日々】は、こんな人に読んでいただきたい♪
・チームワークがうまくいくようにしたい人。
・会社や組織を自分たちの手で良くしていきたい人。
・多くの人を巻き込み、意見を引き出したい人。
・話し合いをうまく進めたい人。
・全員に納得してもらい、結論を出したい人。
・ダラダラした無駄な会議にウンザリしている人。
・生産的な会議を行なって、成果を上げたい人。
・人間関係を望ましい方向にもって行きたい人。
・その他、会議などでの困った人対策など。

◇こんなことが得られるはずです♡
・上に書いた希望や、問題解決や、目標達成のヒントが得られる内容を目指します!

ファシリテーション 研修 群馬県 前橋市 株式会社 家族会議

さてここで私のことを少しだけ・・私は、「会議や参加型研修のプロ」として、会議の進行・促進(いわゆるファシリテーション)や、研修の講師(ファシリテータ)を仕事にしています。

美術、印刷、デザイン・広告業を経て2001年に早期退職して以来、コーチングやキャリアカウンセリングなどを学び、研修、セミナー、ワークショップなどの進行役(ファシリテータ)や講師の仕事をしてきました。

コーチング研修のファシリテータだけでも数百回行ない、基礎演習校においても、10代から70代までの多様な生徒さん達を相手に、年間5校2百日のファシリテータをしました。さらには北海道の足寄町からお呼びいただき、2日間の農業推進会議のファシリテータをしたこともあります。

加寿履歴

「(上から一方的に)教えない。押し付けない。考えさせる。」「答えを個人と組織の中から導き出す。」「自発的にやる気になり、行動に移る。」という研修スタイルが『楽しい♪』『あっという間に時間が経った!』などと好評です!

私の学び方の特徴は、「頭で理解するよりは、実践して経験して身体で覚える」ことです。理論や座学だけではなかなか理解できないことが、コツコツ実践することによって時間をかけて身に付きます。

これからブログを通じてお伝えしようとしていることも、本を読み、研修で学び、何度も何度も実践して、ときにはうまく行き、その何倍もうまく行かず、場数(ばかず⇒馬鹿’s)を踏んで少しずつ身につけたものですので、分かりやすいかもしれません。

次回から本編に入ります。2回目の予定は、ただいま上映中の映画「清須会議から学ぶファシリテーション」です。ご期待ください♪ http://kazokukaigi.com/wp/816/
清須会議

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