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カテゴリー: こうすると上手くいく!家族会議のコツ

【家族会議の秘訣】3回目は、「自分もメンバーも、ワクワクして、確実にやる気になる」ための目標設定のコツです。

2回目は「目的とゴールをはっきりさせる」~「目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる」というお話しでした。
※1回目/2回目をお読みでない方は、先に↓をお読みください。
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 2回目 http://kazokukaigi.com/wp/420/

『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』・・当時84歳の義母が骨折しても入院せず、同居の家族が困り果てたことから始まった家族会議でした。

最初に目的とゴールをはっきりさせ、次に現状を確認しましたが、次の「目標をはっきりさせる段階」に入るまえに、②でさらっとあつかった「現状の確認」のポイントについてお話しようと思います。

株式会社 家族会議

現状の確認のポイントは、「事実」と「意見」を分けて考えることです。

「事実」とは、だれが見ても変わらない客観的なできごと・状態。
「意見」とは、人によって受取りかたが変わる主観的な主張・考え・心に思うところ。

『息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!』と思い込んでいる母の言葉をくわしく聞いて、事実と意見に分けます。

事実:息子の世話がある。家事はすべて私がやっている。老人会の会長をやっている。骨折して医者から「入院しなさい」と言われている。
意見:入院するわけにはいかない。息子に家事をさせられない。老人会も息子も私がいないとダメだ。入院すると出て来れなくなる。

現状の確認して、事実と意見に分けて書き出したら、あらためてふすまに貼った目的「そもそも何のために?」とゴール「どうなりたいか?何を得たいか?」を見てから、目標「何を、どこまで、いつまでに?」を決めます。

※ここで整理のため「目的とゴールと目標の違い」を図にしてみました。
目的とゴールと目標の違い

目標をはっきりさせるには、まずは現在の「義母が椅子から落ちて腰の骨を折ったが、『息子の世話や町内の役があるから、入院するわけにはいかない!』と言って、痛さにうなりながらも頑張っている」という状態を反対の言葉にすることから始めます。

⇒すると、「義母が入院して、息子の世話や町内の役も何とかなっている状態」となりますが、これではあまりにも現実的で夢がないので、もうひと手間かけて、より理想に近いワクワクしてしかも具体的な目標にします。

⇒「義母の入院中に、義兄は身の回りのことも町内の役の代行もできるようになり、退院後も母親の世話をして、依存せず支え合って、自立した幸せな人生を送る♡」となりました。

ここで大事なのが、義母の根底にある「私がいなくちゃ!」「私は必要とされている」という「認めて欲しい気持ち」をしっかり満たすことです。そこで『お母さんがいなくっちゃ』『早く元気になってもらわないと困る』という言葉もかけます。

病院,入院,お年寄り,健康

さらには、「中高年の高齢家族が、誰が生き残っても、健やかに幸せに暮らせるようになる!」~この言葉が、のちの家族の結束の一歩目となるのでした!

■今回の秘訣
0.「現状の確認」は、「事実」と「意見」を聞き分ける。
1.目標「理想の状態」を、「口にすると、ワクワクする。力が湧く。心が踊る。」言葉にする。
2.目標「理想の状態」を、「具体的。測定できる。達成可能と信じられる。期日が明確」にする。
※心情的な側面も、現実的な側面も、どちらも大事!
3.目標は「ノルマ」ではなく、自分もメンバーもやる気にさせるための「道具(ツール)」にする。

~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!④】です。

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※【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!】バックナンバーと次号は、こちら↓
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【家族会議の秘訣】2回目は「目的とゴールをはっきりさせる」~「目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる」というお話しです。
※1回目をお読みでない方は、まず1回目↓をお読みください。
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「息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!」・・当時84歳の義母が骨折して痛さにうなりながらも頑張るのに困り果てて、「いったい、どうしたら安心して入院してもらえるだろうね?」と知恵をしぼって始めた家族会議でした。

いきなり本題に入っても「入院なんか、いやだよ!」と、かまえられてしまうので、話しやすい場づくりをしたあと、お茶飲みと世間話しで緊張をほぐしました。

話しやすい場づくりをしたあと、お茶飲み 世間話し 緊張をほぐし

なごんできたところで、いよいよ本題に入ります。
会議の目的「何のためにこの会議をするのか?」と、ゴール「会議をすることによって何を得たいのか?どうなりたいのか?」をはっきりさせ、全員で再確認します。(←ここは大事!)

1.当初の目的は「骨折にもかかわらず入院しない義母の説得」で、ゴールは「入院させる」ことでしたが、それでは義母が納得せず安心もできません。

そこで、少しずつ意識を高めて「目的とゴール」を、バージョンアップしていきます。

2.目的は「骨折しても『息子の世話を焼くために入院できない』という義母を、心身ともに楽にしてあげる」こと、ゴールは「母の仕事を家族で分担し、安心して入院し、骨折を完治させる。さらには、この機会に、義兄も家事を覚えて自立する」になりました。

3.さらに意識を高めると、2.の先の目的として「家族のうち、だれが生き残っても、元気に幸せに暮らせるようになる」こと、ゴールは「そのために、お互いに協力し合いながらも、一人ひとりが自立し、心身ともに健康で豊かな人生を送る」が出ました。

目的 中高年家族 生き残 元気 幸せ 暮らせるうになる」

『独りでも生きていけるようになる』これを壁に貼った紙に大書して、先に進みました。
(図↓は、実際に家族会議の進行に使ったカレンダーの裏紙です。)



会議の目的とゴールをはっきりさせたあとは、現状の確認に入りました。

「母の骨折の状態は、どんなか?」「医者に何を言われたか?」「痛みはどうか?どうすると痛むのか?」「何が心配か?」「入院して不都合と思うことは?」・・・などの質問により義母の口から実際の出来事と思いや願いを聞き分けて、壁に貼った紙に書いていきました。

現状を確認した後、いきなり対策(どうするか、やり方)に入ってしまうことが多いのですが、これだと「すべき」や「ねばならぬ」のベキ論になってしまい、本人の納得も得られず、まわりの熱意にもつながらない場合が多いです。
GROWモデル

そこで、「どうなれたらいいのか」という理想の状態をはっきりさせ、目線を上げます。(③に続きます)

■今回の秘訣
1.目的「そもそも何のために会議をするのか?」をはっきりさせる。

2.ゴール「どうなりたいのか? どうなって欲しいのか?」をイメージする。

3.目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる。

~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!③】です。
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バックナンバー【中高年家族が元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!①】は、こちら↓から
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私は、十数年前に妻の実家を建て直して、1階に義母と義兄/2階に私と妻の二世帯同居で暮らしております。もうすぐ88歳になる義母を筆頭に、60代と50代、平均年齢が60歳を超える高齢家族です。

お恥ずかしい話なのですが、母と娘、母と息子、兄と妹、義兄と私との関係は、決してうまく行っているとはいえず、ギクシャクして、口げんかが絶えない日々でした。

それが、ある事件で始めた家族会議をきっかけに、見る見ると家族関係がよくなって行きました。

2010年の6月に当時84歳の義母が椅子に座ろうとしたときに、すべって落ち、腰の骨を折りました。
骨折したにもかかわらず、「(独身の)息子(義兄)の世話があるから、入院するわけにはいかない!」と痛さにうなりながらも頑張る義母に、どうしたら安心して入院してもらえるか?を、家族で話し合ったのが家族会議の始まりです。
病院,入院,お年寄り,健康

義母と義兄は会議など無縁のひと・・いきなり本題に入っても固まってしまい、何も意見が出ないか、ワアワアと各自が主張するだけで人の話しを聴かないので、まずは話しやすい空気を作るために、テーブルを囲んでお茶飲み話をしました。

ある程度なごんだところで、椅子を襖の前に移動し半円状に座ってもらい、会議促進役(ファシリテータ*注1)の私がふすまの脇に立ち、まずお集まりいただいたことに感謝し、参加者全員への尊敬の気持ちを伝えてから会議を始め、ふすまにカレンダーの裏紙を貼って、太字マーカーで要点を書きながら会議を進行しました。

・下の図は、そのとき襖に貼って進行に使ったカレンダーの裏紙です。(クリックすると大きくなります)
【家族会議①~始まり】現実の家族の間の家族会議の進行

思わぬところで私の本業が役に立ったのです!

■今回の秘訣
1.いきなり本題に入らずに、緊張をほぐし、ふんい気を和らげるくふうをする。

2.座る位置など、場づくりを工夫する。

3.進行役は、できれば中立の立場の人に任せる。または、中立の立場を取る。

~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!②】です。
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