【家族会議の秘訣】2回目は「目的とゴールをはっきりさせる」~「目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる」というお話しです。
※1回目をお読みでない方は、まず1回目↓をお読みください。
http://kazokukaigi.com/wp/398/
「息子の世話があるから、入院するわけにはいかない!」・・当時84歳の義母が骨折して痛さにうなりながらも頑張るのに困り果てて、「いったい、どうしたら安心して入院してもらえるだろうね?」と知恵をしぼって始めた家族会議でした。
いきなり本題に入っても「入院なんか、いやだよ!」と、かまえられてしまうので、話しやすい場づくりをしたあと、お茶飲みと世間話しで緊張をほぐしました。
なごんできたところで、いよいよ本題に入ります。
会議の目的「何のためにこの会議をするのか?」と、ゴール「会議をすることによって何を得たいのか?どうなりたいのか?」をはっきりさせ、全員で再確認します。(←ここは大事!)
1.当初の目的は「骨折にもかかわらず入院しない義母の説得」で、ゴールは「入院させる」ことでしたが、それでは義母が納得せず安心もできません。
そこで、少しずつ意識を高めて「目的とゴール」を、バージョンアップしていきます。
2.目的は「骨折しても『息子の世話を焼くために入院できない』という義母を、心身ともに楽にしてあげる」こと、ゴールは「母の仕事を家族で分担し、安心して入院し、骨折を完治させる。さらには、この機会に、義兄も家事を覚えて自立する」になりました。
3.さらに意識を高めると、2.の先の目的として「家族のうち、だれが生き残っても、元気に幸せに暮らせるようになる」こと、ゴールは「そのために、お互いに協力し合いながらも、一人ひとりが自立し、心身ともに健康で豊かな人生を送る」が出ました。
『独りでも生きていけるようになる』これを壁に貼った紙に大書して、先に進みました。
(図↓は、実際に家族会議の進行に使ったカレンダーの裏紙です。)
会議の目的とゴールをはっきりさせたあとは、現状の確認に入りました。
「母の骨折の状態は、どんなか?」「医者に何を言われたか?」「痛みはどうか?どうすると痛むのか?」「何が心配か?」「入院して不都合と思うことは?」・・・などの質問により義母の口から実際の出来事と思いや願いを聞き分けて、壁に貼った紙に書いていきました。
現状を確認した後、いきなり対策(どうするか、やり方)に入ってしまうことが多いのですが、これだと「すべき」や「ねばならぬ」のベキ論になってしまい、本人の納得も得られず、まわりの熱意にもつながらない場合が多いです。
そこで、「どうなれたらいいのか」という理想の状態をはっきりさせ、目線を上げます。(③に続きます)
■今回の秘訣
1.目的「そもそも何のために会議をするのか?」をはっきりさせる。
2.ゴール「どうなりたいのか? どうなって欲しいのか?」をイメージする。
3.目的を大きくすることで、意欲も上がり結束も強まる。
~この項、続きます。
つぎは【中高年家族が、元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!③】です。
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バックナンバー【中高年家族が元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!①】は、こちら↓から
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中高年家族が元気に幸せに暮らすための、家族会議の秘訣!②
カテゴリ:こうすると上手くいく!家族会議のコツ
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