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理想無ければ道徳無し。【生きるチカラ/言葉の智から】

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理想無ければ道徳無し。

~11月20日生まれの翻訳家 黒岩涙香の言葉

黒岩涙香(るいこう)は、1862年、高知県生まれのジャーナリスト、翻訳家、文筆家。新聞記者として勤務後、独立して30歳で「万朝報(よろずちょうほう)」を創刊。新聞経営のかたわら同紙に『鉄仮面』『巖窟王(モンテ・クリスト伯)』『噫無情(レ・ミゼラブル)』など翻訳小説を発表し続ける一方、社会面に著名人の妾調査など掲載し「三面記事」の語源ともなる。           ・・・出典:「作家別作品リスト:No.179」

『巌窟王 巻の一』の木版口絵

黒岩涙香がデュマの『モンテクリスト伯』を翻案した『巌窟王 巻の一』の木版口絵。


黒岩涙香のその他の翻案小説
『月世界旅行/ジュール・ヴェルヌ』
『八十万年後の社会/H・G・ウェルズ(タイム・マシン)』
『人外境/アドルフ・ペロー』

加寿の感想と体験
子ども時代ワクワクしながら読んだ冒険小説や空想科学小説の翻訳者として黒岩涙香の名前は知っていました。

あらためて見ると、ずい分たくさんの小説が黒岩涙香によって翻案されています。特に印象的だったのはアレクサンドル・デュマ・ペールの『モンテ・クリスト伯』を翻案した『巖窟王』でした。高校時代に完全版で『モンテ・クリスト伯』を読みましたが、「こんなに面白い小説があるんだ!」と文庫版8冊くらいあったのを一気読みしました。

さて本題ですが、『理想無ければ道徳無し。』を[黒岩涙香 – 名言・名句]ではこう解説されています。

『理想とは心界の暗を照らす光であり、艱苦に人を耐えさせる慰藉であり、人を育てあげる力である』と黒岩涙香は説く。

『その理想を最高の標的とするのが道徳で、理想に導かれて道徳は真の意味を持つ』というのがこの言葉の意味である。(『天人論』より)

モンテ・クリスト伯 (巌窟王)』

大デュマの『モンテ・クリスト伯 (邦題:巌窟王)』


『モンテ・クリスト伯』は、機会があればもう一度読んでみたい物語のひとつです。


●ここまでお読みいただき、ありがとうございます(^-^)/
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